介護労働安定センターが2021年に実施した介護労働実態調査によると、サービス提供責任者の平均月給額は25万9904円でした。年間賞与の平均額は62万8731円となっています。これを年収に換算すると、374万7579円です。
一方、訪問介護員(ホームヘルパー)の収入をみると、平均月給は22万4126円、平均賞与額は46万4549円でした。年収に換算すると、315万4061円です。サービス提供責任者の方が、年収にすると59万3518円高いことがわかります。介護業界の各職種の中では、サービス提供責任者の収入は高めといえるでしょう。
そして上記は、勤続年数を考えない場合の平均収入です。勤続年数が2年以上になると、サービス提供責任者の平均年収は389万9562円となっています。同じ職場で長く働けば、収入アップが期待できそうです。ただし、賞与が支給されない事業所もあります。調査によると介護事業所で賞与を支給している割合は71.5%でした。約7割の事業所では賞与が支払われていますが、残りの約3割は賞与なしで働くことになり、年収はぐっと下がるでしょう。
このように賞与のあるなしも含めて、収入額は事業所によって異なり、年収400万円以上の事業所も少なくありません。転職などで職場を探すときは、福利厚や昇給制度などのチェックも行い、手当てが充実しているかや将来昇給が規定できるかなども確認することをおすすめします。